Zaz, a french singer-songwriter, sings about lost Home in her song, “Si jamais j’oublie”. And what is beautiful about her lyrics is that it says much about the idea that “home is something that is remembered”. Look at the fact that others play a part in the creating of your Home, and you’ll realize you don’t have to carry the world on your shoulders. Crafting and grasping the whole picture of yourself is not a lone job. Look around, and you’ll find a grand body of people you have come across.
ザズは、フランスのシンガーソングライターですが、『Si jamais j’oublie(もしもわたしが忘れてしまったら)』のなかで「Home」について歌っています。歌詞が美しいのは、『「Home」は記憶される』ということについて多くを語っているからです。しっくりくる自分を作るために、ほかの人も役割を果たすと考えると、もう世界の全てを背負いこまなくてもいいのです。自分を作り上げ理解する作業は、一人でできる作業ではありません。見回してみると、これまでに出会った様々な人々が見えてくるのではないでしょうか。
We all struggle to feel right and establish ourselves in this world while trying to stay true to ourselves. It’s a tough job. Much worse, we have no idea who we are at all as long as you try to see yourself without a mirror. You need others to fully embody your identity. You can attain a sense of self in relationship to others. All kinds of interactions help make up who you are. What you said, what you write, what you cried for, who you laughed with, and who you lend your hand to. All that you bring out leave something to others and sink in, more or less. We can only belong and be truly heard in relationship.
自分らしくいる、そしてこの世界でしっくりとくる居場所を作るのに苦労する私たちですが、そもそも自分を映す鏡なしには自分が何者かもわかりません。自分をかたち作るには、他者が必要なのです。他者との関係において、自分という感覚が得られる。あらゆる関わり合いが、自分を作り上げるのに役立つ。自分が話したこと、書いたこと、自分が何に涙を流したか、誰と笑ったか、誰に手を貸したか。何か世の中に向けて投げかけたものが、多かれ少なかれ、他者に伝わるのです。他者との関係のなかで初めて、「いる」こと、認知されることが可能になるのです。
Rappelle-moi si jamais j’oublie et je me perds. What do you think people around you would remind you if you should forget and be lost?
「もし自分がわからなくなったら、そのときは、わたしのこと、思い出させてね。」自分が記憶をなくし手がかりがないとき、周りの人たちは、自分についてどんなことを思い出させてくれるでしょうか。
Zaz – Si jamais j’oublie
教えてね
何年何月何日何時だったか
わたしが忘れてるみたいだったら
しっかりしろって揺すっていいから
わたしがどっか行こうとしたら
閉じ込めて 鍵は捨てていいから
何でもいいから 思い出させてね
わたしの名前を
もしわたしが忘れてしまったら 過ごした夜を
ギターの弾き方を 泣き方を
教えてね わたしが何者で なんで生きていたのか
もしわたしが首から下を忘れて
逃げ出したら
教えてね わたしが何者で なにをしようとしていたのか
思い出させてね
わたしの一番奔放な夢を
頬に流れた涙を
歌が好きだったってことを
Series: In Search of Home
Moon Palace: In Search of Home |